サプライズ!?
「日英通訳者」をインターネットで検索したら想像とは違った人が出てきた、と困惑されているかもしれませんが、ご安心ください。決して検索ミスではありません。
どこから見ても英国人の私の口から、流暢な日本語が出てくる。このギャップにお客様はとても驚かれますが、私はこれこそが、私の秘密兵器だと思っています。たとえば、商談前のお客様との打ち合わせは、もちろんすべて日本語で行います。また、商談相手(大多数が英語圏の方です)にとって、細かいニュアンスを正確に汲み取り、よどみないネイティブの英語でコミュニケーションの手助けをする通訳者がいる、というのは、かなりの安心材料になるはずです。
通訳者になるまで
日本語への興味が功を奏し、オックスフォード大学で日本語を専攻し、在籍中に京都大学に1年間留学しました。卒業後、石川県の小学校、そして教育委員会(生涯学習課)に勤務しました。イギリスに帰国後、バース大学(南西イングランド)で日英通訳・翻訳の修士課程を修了し、現在まで15年以上にわたり、通訳者として経験を積んできました。
と、ここまでは日英通訳者にはよくある経歴かもしれませんが、私にはまだ続きがあります。
通訳者としてまだ駆け出しのころ、テレビのお仕事をお請けしました。通訳ではなく、レポーターのお仕事です。NHK BS 1の『地球テレビ エル・ムンド』という番組を覚えていらっしゃいますでしょうか。ご縁あって、その番組のレポーターを2年ほど務めさせていただきました。ロンドン五輪、ウィリアム王子の結婚式など、イギリスのビックイベントの収録、生中継に携わり、日本の視聴者の皆さまに日本語でその様子をお届けしました。こういった経験もあり、今では日本関連の様々なイベントでのバイリンガル司会も依頼されるようになりました。
大学在学中は、日本語の勉強と同じくらい、演劇部の活動に力を入れました。演劇は、イギリスでは人気のクラブ活動のひとつです。シェクスピアからミュージカルまで、年に3、4回舞台を踏みました。残念ながらスカウトされることはありませんでしたが、稽古場で過ごした長い長い時間は、私の通訳者としての土台を築いてくれたと思っています。通訳者になった私は、もう芝居の台本を丸暗記する必要はありません。ただ、絶妙のタイミングで人の心を打つ言葉を発することは、演劇部時代から通訳者になった今にいたるまで、私が学び、磨き続けているテクニックです。
活動状況
片づけコンサルタント・近藤麻理恵さん、映画監督・竜介濱口さん、美術家・草間彌生さんなど、ありがたいことに、これまでたくさんの著名な方々の通訳を担当させていただきました。こうした公の場でのお仕事もありますが、重役会議、施設査察、交渉事など、機密性の高い場面での通訳が大半を占めます。どれも興味深く、やりがいのあるお仕事ばかりです。
現在はロンドンを拠点に活動していますが、国内外を問わず、お問い合わせいただければと思います。新型コロナウイルスの影響を考慮し、ご要望があれば、自宅でのパソコンを使ったリモート通訳のお仕事もお請けしています。
要領よく、正確な通訳
ベサンさんには2015年から定期的にお仕事をお願いしています。業界の専門用語や社内にしか通用しない略語が飛び交う会議もありますが、いつも丁寧でかつ要領よく、正確な通訳に助けられています。最近はオンライン・ミーティングがほとんどですが、スムーズに通訳してくれています。外国のお客様とのミーティングに緊張する社員への心配りもあり、気さくな人柄は社内で感謝されています。
日本経済新聞社
加藤秀央
